MacにPythonの勉強用環境を構築する
はじめに
MacにPython3の環境構築を行ったので備忘録。
今回は仕事などで使うわけではなく、あくまでPythonの勉強のための実行環境をなるべく簡単に作るという目的で作成しています。
そのため、「virtualenv」のような、プロジェクトごとにPythonの環境を切り替えるような環境は構築していません。
とは言え、あまりに簡単に作りすぎると実際のプロジェクトで使う時に全く役に立たない知識になりかねないので、なるべく最近(2015/07あたり…)の流行を追いかけるように構築しました。
ただし、ネットの知識に偏っているため、どこまで追いかけられているか不明…。
ちなみに…
Macを利用している場合は、Python自体は最初から入っています。 OSX Yosemite(10,10.3)の場合、Python2.7.6が入っているようです。
私はPython3の環境が欲しかったので、わざわざ作りましたがPythonをさらっと実行するだけだったら2.7のままでも良いかもしれません。
Python界隈でよく使われている(と思われる)もの
Homebrew
パッケージ管理ツール。.NETでいうところのNugetみたいなもの(だと思う) ただし、Nugetが基本的にVisualStudioに付属するツールという性格なのに対し、 Homebrewは単品で動作するツール。(VSいらずで動作するNugetかな) Macの場合、昔はmacportsというものもあったようだが、今はHomebrewの方が人気とのこと。
参考
Homebrew (パッケージ管理システム) - Wikipedia
環境構築方法
Javaのインストール
Homebrewに必要とのことなのでインストール。
私の場合既にインストール済みであったため、最新に更新。
Xcode Command Line Toolsのインストール
これもHomebrewに必要とのこと。
ターミナルで以下のコマンドを実行することでインストール可能。
xcode-select --install
なお、このコマンドではコマンドラインツールのみインストールされるので、フルスペックのXcodeが必要な人はAppStoreなどからまるごとインストールする。
ここまででHomebrewをインストールする準備が整った。
Homebrew
Homebrewのサイトに記載されているコマンドをターミナルから実行する。
ログがジャカジャカ出力され、最終的に、
==> Installation successful!
と出力されればインストールが完了。
Python3のインストール
Homebrewをアップデートする。
※恒例行事の様子…。インストール直後なら多分いらない。
brew update
以下のコマンドを実行し、Python3をインストールします
brew install python3
最後に特にエラーも表示されておらず、もう一度「brew install python3
」とやって、「Warning: python3-3.4.3 already installed, it's just not linked
」と表示されれば、インストールに成功している。
実行して確認してみる
ターミナルに「python3
」と入力し実行する。
以下のようなログが出力され、Python 3.X.X
と表示されていればOK
なお、Pythonとだけ入力し実行した場合は、2.7系の環境で動作する様子。
番外編
以下の手順は「SublimeText3」で利用されるPythonのバージョンを切り替えるための手順です。
SublimeText3でPython3の環境を作成する
環境と言ってもパスを変更するだけ…。
既存バージョンの確認
以下のようなスクリプトを作成し、⌘ + b
で実行します。
import sys print(sys.version)
実行結果
2.7.6 (default, Sep 9 2014, 15:04:36) [GCC 4.2.1 Compatible Apple LLVM 6.0 (clang-600.0.39)] [Finished in 0.1s]
SublimeText3で利用されているPythonのバージョンが古い(2.7.6)であることが確認できる。
ビルドパスの指定
Tools=>Build System=>New Build System を選択し、 表示されたファイルの中身を以下の内容で更新する。
{ "shell_cmd": "python3 -u $file", "file_regex": "^[ ]*File \"(...*?)\", line ([0-9]*)", "selector": "source.python", "env": {"LANG": "ja_JP.UTF-8"} }
「Python3.sublime-build」 の名前で保存し、
最初のコマンド(⌘ + b
)で、結果が3系になっていればOK